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不知夜月とJardin de ciel(空の庭)のコラボ頁です。

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† 闇に咲く悦楽の閨 第2章 1幕 †

次の日、早々に景虎は二コルとアレクを理事長室に呼び出した。その意図とは…

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Drama

ナレーター
  • by T
  • 2009-02-27 20:15
  • edit
次の日、早々に景虎は二コルとアレクを理事長室に呼び出した。朝の光が凝った造りの窓枠から金色に降り注ぎ、広い部屋全体が眩しい。重厚な机にもたれかかるようにして二人を迎えた景虎の顔は硬く険しかった。他者に向ける頑なな拒絶のオーラ。けれども一晩を経て怒りは少しは鎮火したようだ。声は落ち着いていた。
景虎
  • by T
  • 2009-02-27 20:16
  • edit
判断のための情報が必要だ。俺の質問に答えろ
ナレーター
  • by s
  • 2009-02-27 23:35
  • edit
理事長室に呼び出されたのは昨夜の会話が関係しているとおおよその察しはつく二人だが、何ぶん朝の光には弱い。特にニコルの足元は傍目には分かりづらいが立っているのさえやっとと言ったところだ。
アレク
  • by s
  • 2009-02-27 23:38
  • edit
おはよう、景虎君。何?朝っぱらから僕達を呼び出してさ
暉堂景虎
  • by t
  • 2009-02-28 00:05
  • edit
言っておくが、俺の名は暉堂だ。それ以外で呼ぶな
ナレーター
  • by t
  • 2009-02-28 00:06
  • edit
景虎は冷たい目で二人を一瞥して言った。
暉堂景虎
  • by t
  • 2009-02-28 00:10
  • edit
お前達にとって、この学園の意味は何だ? 狩場か? 餌場か? 隠れ家か?
ナレーター
  • by t
  • 2009-02-28 00:12
  • edit
景虎は単刀直入だった。ニコルの顔色の悪さを察したものの、椅子を勧めようともしない。あくまで声は事務的だった。
アレク
  • by s
  • 2009-02-28 00:17
  • edit
き、き、暉堂...君。なんだか名前じゃないみたいだよねコレ。景虎君の方が呼びやすくて好きだな僕。で、狩り場?餌?何の事さ。
暉堂景虎
  • by t
  • 2009-02-28 00:23
  • edit
お前の好みなど俺には関係ない。何が目的でこの学園にとどまっている、と聞いている。
ナレーター
  • by t
  • 2009-02-28 00:24
  • edit
ほんの少し苛立たしげな気配が語尾に混じる。景虎は不快そうに眉を顰めた。
ニコル
  • by s
  • 2009-02-28 00:36
  • edit
あの...椅子にかけてもいいでしょうか?
暉堂景虎
  • by t
  • 2009-02-28 00:54
  • edit
断る。お前達と長話をする気はない。さっさと俺の質問に答えろ
ナレーター
  • by t
  • 2009-02-28 00:57
  • edit
景虎は机にもたれかかってはいるものの自分も立ったままだ。友好的な会談の場とは言いがたい。返答のないことに焦れた彼はポケットに突っ込んでいた手を出して宙に翳した。
ニコル
  • by s
  • 2009-02-28 01:00
  • edit
分かりました。
ナレーター
  • Aesthetic Authors 〔管理人〕  
  • 2009-03-05 14:50
そう言いつつもニコルの溜め息は全身から漏れ、それを気遣う様にGDが右手でニコルの背中を支える。
暉堂景虎
  • by t
  • 2009-02-28 01:01
  • edit
どのような感覚なのだろうな、お前らは。たわわに実った果実の大木の下にいるようなものか。手を伸ばして目に付いた実を好きなように喰らい、捨てる。抵抗もなくされるままの実はさぞかし甘いだろう
ニコル
  • by s
  • 2009-02-28 01:10
  • edit
たわわに実った果実を貪っているのは、貴方がたの方ではありませんか?
暉堂景虎
  • by t
  • 2009-02-28 01:14
  • edit
ほう? 面白いことを言うな、ランドルフ。どういうことだ?
ニコル
  • by s
  • 2009-02-28 01:34
  • edit
我々の生存方法は確かに特異ではあります。ですが、摂取には ある程度節度を保っているつもりです。それを狩場や餌場と表現されるとは心外ですね。まして、たわわに実った果実を貪る野生の猿同様の扱いでは 貴方のお話をまともに聞く気も削がれるというものです。
アレク
  • by s
  • 2009-02-28 01:39
  • edit
あのさ、二人共 穏便に話そうよ。えっとお猿さんが何だって?
暉堂景虎
  • by t
  • 2009-02-28 01:40
  • edit
節度か。相手の後の状態も把握していないお前がよく言うな。
ナレーター
  • by t
  • 2009-02-28 01:41
  • edit
景虎は底意地悪く低く笑った。
暉堂景虎
  • by t
  • 2009-02-28 01:44
  • edit
狩り場でも餌場でもなければ、何故この学園にとどまっている。何度も同じことを言わせるな
ニコル
  • by s
  • 2009-02-28 01:45
  • edit
Mr.暉堂、何か我々に対する被害報告でも受けているんですか?それとも被害報告でなく、夢見の良さの噂位は貴方の耳にも届いているんでしょうか。
暉堂景虎
  • by t
  • 2009-02-28 01:50
  • edit
記憶がなければ、何もなかったのと同じことだと言うわけか? 都合のいい言い分だな。
ニコル
  • by s
  • 2009-02-28 02:07
  • edit
最初の質問に戻りましょう。ここに現在我々がいるのは、連れであるジークの判断です。それから、この学園にいるのは今回が初めてではありません。おそらく貴方が存在する前から何度もここで暮らした事があります。それはご存知でしたか?Mr、暉堂
暉堂景虎
  • by
  • 2009-02-28 02:16
  • edit
記録に残っている限りはな。なるほど? あの古狸の差し金か。…それで? 狩り場でも餌場でもないなら、お前にとってここは何だ?
ニコル
  • by s
  • 2009-02-28 02:19
  • edit
貴方と同じ生きる場所です。
ナレーター
  • by s
  • 2009-02-28 02:20
  • edit
話題の矛先を変えたいニコルだが、既に足元は限界なのか かなりふらついている。
アレク
  • by s
  • 2009-02-28 02:25
  • edit
景、えっともうなんだっけ?いいや景虎君で。又、話は後でいくらでも聞くから ここまで!ニコルが倒れる前に部屋に連れて帰らなきゃ...あっ。
ナレーター
  • by s
  • 2009-02-28 02:29
  • edit
言うが早いか、GDの小さな肩にニコルの頭部がガクンと擡げた。それを必死で支えようと体制を崩したGD諸共、床に崩れる。
アレク
  • by s
  • 2009-02-28 02:31
  • edit
わっ、わわわ。ニコル!景虎君、突っ立ってないで起こして!
暉堂景虎
  • by
  • 2009-02-28 02:33
  • edit
おい
アレク
  • by s
  • 2009-02-28 02:36
  • edit
手!手だよ!
ナレーター
  • by
  • 2009-02-28 02:38
  • edit
小さく舌打ちして声をかけると同時に景虎の手が伸びてニコルの腕を掴んだ。見事な長躯を持つ景虎は軽々と相手の体を抱き上げると、側のソファーへ運んだ。
暉堂景虎
  • by
  • 2009-02-28 02:40
  • edit
手間のかかる。…まともに話もできんのか
アレク
  • by s
  • 2009-02-28 02:41
  • edit
ありがとう。助かった〜。ところで、景虎君、今日ちゃんと朝食は食べて来た?
ナレーター
  • by
  • 2009-02-28 02:43
  • edit
うんざりしたように皮肉って素早く離れる。表情は相変わらず険しい。
暉堂景虎
  • by
  • 2009-02-28 02:45
  • edit
だったら何だ
ナレーター
  • by s
  • 2009-02-28 02:49
  • edit
ニヤリと小さく笑ったGDが足音もなく自分より頭一つ大きい景虎の背中から その首筋に指先を持って行く、刹那、えも言われぬ感覚が景虎の身体を駆け巡る。
アレク
  • by s
  • 2009-02-28 02:49
  • edit
ちょっと貰ったよ。
暉堂景虎
  • by
  • 2009-02-28 02:51
  • edit
! 貴様…
ナレーター
  • by
  • 2009-02-28 02:57
  • edit
振りあげられた大きな手がアレクの襟元を有無を言わさず掴みあげた。怒りに満ちた鋭い眼が射らんばかりに睨みつけていた。
暉堂景虎
  • by
  • 2009-02-28 02:59
  • edit
これが貴様らの手か
ナレーター
  • by
  • 2009-02-28 03:02
  • edit
アレクの胸元に飛んだ拳がヒットして細い体がソファーの向こうへ吹っ飛ぶ。
アレク
  • by s
  • 2009-02-28 03:06
  • edit
痛った〜い!乱暴だな景虎君てば。ちょっと血を貰った位で。
暉堂景虎
  • by
  • 2009-02-28 03:09
  • edit
所詮どんな理屈をつけようと、貴様らは化け物の盗人だ。うせろ!
ニコル
  • by s
  • 2009-02-28 03:14
  • edit
ん、ん...。
アレク
  • by s
  • 2009-02-28 03:15
  • edit
ニコル...大丈夫?
ナレーター
  • by s
  • 2009-02-28 03:19
  • edit
そう言いつつも、先程景虎から喰らった拳の余韻でその場に踞るGDが小刻みに震えている。
ニコル
  • by s
  • 2009-02-28 03:22
  • edit
GD?
ナレーター
  • Aesthetic Authors 〔管理人〕  
  • 2009-11-22 21:06
ちょっと待って、と ふらつく小さな身体を よっこいせと奮い立たせるアレク。景虎の怪訝な視線など気にも留めず、すぐに貧血状態のニコルが横たわるソファーの側に屈み彼の胸元を緩め首筋にキスを這わせる。すると、先程搾取した生き血がアレクからニコルへと流れた。
暉堂景虎
  • by
  • 2009-02-28 03:24
  • edit
気がついたのならさっさとうせろ、ランドルフ
ナレーター
  • by
  • 2009-02-28 03:26
  • edit
景虎の冷たい声がニコルの頭の上に降りかかった
ナレーター
  • by s
  • 2009-02-28 03:30
  • edit
ニコルがおぼつかない視線の先を部屋に這わせ長駆の男の方に持って行く。瞬時に起こった出来事を把握するに足る般若の様な表情が尊大に見下ろし退室を促す。
ニコル
  • by s
  • 2009-02-28 03:30
  • edit
わ、かりました。
ナレーター
  • by s
  • 2009-02-28 03:34
  • edit
退室する理事長室のドアを閉める余裕など二人には残っていなかった。
暉堂景虎
  • by
  • 2009-02-28 03:36
  • edit
貴様らにとって人など搾取の対象でしかない。ヴァンパイアの話など理解しようとした俺が愚かだった。
ナレーター
  • by
  • 2009-02-28 03:40
  • edit
苦く呟いた景虎の声が二人の背に届いた頃には乱暴な勢いで扉が閉められていた
アレク
  • by s
  • 2009-02-28 03:43
  • edit
意外と甘かった。
ニコル
  • by s
  • 2009-02-28 03:43
  • edit
何の事だ?
アレク
  • by s
  • 2009-02-28 03:44
  • edit
彼の味さ。
ナレーター
  • by s
  • 2009-02-28 03:49
  • edit
取り返しのつかない事を平気でする小さな身体の相棒がそんな事をするのは いつも決まって自分の為だと知っているニコルは、責める風でもなく ただ視線を落とすしかなかった。

以下は、ドラマ執筆管理人の書き込み専用です。

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