学園のホールの舞台で何故かドツキ漫才の練習をするエドリックとニコル。
園内対抗のお笑いコンテストに彼らを優勝させるべく、それぞれの思惑が行きかっているようだが…?
ニコル:
「なんでやねん...ですか?(右手をそっとエディの胸に当てる)」10/14 00:26
ジーク:
「(観客席から)甘いな、つっこみ方が。」10/14 00:43
エドリック:
「いいからもっと勢いよくドツケ! 私の胸の逞しさを直に知ってるくせに」10/14 01:09
効果音:
「ドンッ!」10/14 01:20
ニコル:
「す、すみません....」10/14 01:21
ジーク:
「ツッコミに謝ってどうする」10/14 01:22
ナレータ-:
「両手を広げて肩を尖らすリアクションのジーク。広い観客席のほぼ中央から遠巻きに見ている。」10/14 03:30
エドリック:
「なんだか、貴方とアレクでM-1グラ○プリを狙ったほうが良さそうだな。」10/14 12:46
フレイ:
「ヒュ~! ニコル、がんばれよ~!」10/14 19:30
ナレータ-:
「いつの間にか弧を描く客席の一番後ろに陣取ったフレイが面白そうに歓声を上げた。するとニコルは手の平だけをヒラヒラさせてフレイの声援に応える。」10/14 19:32
ジーク:
「Sir. Duke of Suffolk, 冗談は君の領地内だけにしておくように。それより我々に芸の一つでも見せたまえ。」10/14 21:38
ナレータ-:
「表情一つ変えずに舞台に向かって揶揄する。」10/14 21:41
アレク:
「僕、ジークじゃなくて景虎君とがいいな~。ツッコミしても胸板厚そうだし~♪」10/14 21:53
フレイ:
「エドリック~。いつもの胸と頬が熱くなるような台詞をニコルに連発すればいいんじゃないか? 機関銃のように突っ込め、ニコル(笑)」10/14 21:57
ジーク:
「おい、GD。やるんなら面は割るなよ」10/14 23:07
エドリック:
「あのなぁ、フレイ。私だってロマンチストなんだぞ。ネタと本気はいくらなんでも違う。それとも、私が地でコメディアン向きだと思ってないだろうな? え、フレイ?」10/15 16:21
ナレータ-:
「エドリックが鋭い目でフレイをねめつける。一方、アレクとジークの会話に対しては、本音をボソリと呟いた。」10/15 16:21
エドリック:
「…そりゃ、ハリセンで叩かれたって暉堂君ならびくともしないでしょうけど、あの顔では笑いが取れるどころか、観客が怖がるでしょうに…」10/15 16:21
フレイ:
「甘いぞ、エドリック! そんなことで学内お笑いコンテストで優勝できると?! 豪華景品狙いでライバルは多いんだぞ」10/15 17:56
ナレータ-:
「人差し指をびしっとエドリックに当てて、フレイはウインクした。一応、くじ引きで当たった二人だが出場権は結構な倍率だ。」10/15 17:58
エドリック:
「豪華景品ってなんだよ、それ。生徒会長の私が聞いてないぞ。…だいたい、恋人同士のかけ合いなんて、ベッドの中でやるから初々しいんだ」10/15 18:28
ナレータ-:
「ちらと隣のニコルの頬が赤らんだのを見て、ぐっと肩を抱いて引き寄せる。」10/15 18:28
ニコル:
「あっ...なんでやね...ダメです。エドリック、私こ~いうの向いてないです..」10/15 18:41
ジーク:
「じゃ、舞台にベッドを持ち込んだらどうだ?」10/15 18:42
ナレータ-:
「しれっと真顔で言うジーク。横でGDが目を白黒させている。」10/15 18:45
エドリック:
「…まあ、衆目中の青姦も燃えるけど……な、何を言わせるんです。そんな煽情的な事をしたら、風紀委員会が飛んできますよ。…フレイの天敵のね」10/15 18:55
ナレータ-:
「エドリックにとっては、ジークはニコルの父も同然であり、舅と同じであった。だから、敬語を使う。が、その割には話の内容はオープンだ。」10/15 18:57
ジーク:
「おや、意外と身持ちの堅いことを言うんだね。なんなら結界でも張ってやろうか?」10/15 19:24
アレク:
「何言ってんだよ、2人共!お笑い大会で蝶を飛ばす気?そんなこと、僕が許さないからっ!ね、フレイ?」10/15 19:26
ナレータ-:
「身を乗り出して叫ぶGD。舞台まで乗り込む勢いだ。」10/15 19:27
エドリック:
「少々質問です、舅殿。結界は外からの侵入者は防ぐが、中は丸見えですか? …よければ、あのう…モザイクをかける事は可能でしょうか?」10/15 19:54
ナレータ-:
「エドリックはニコルの手頸を掴んで、自分の胸をド突かせながら、ジークに向かってウィンクした。」10/15 19:57
フレイ:
「エドリッ~ク! ちょっと聞くけど、その行為は爆笑もんなんだろうな! 受けるのは腐女子と理事長だけなんてのは勘弁してくれよ」10/15 19:57
ナレータ-:
「アレクの怒号を聞いてフレイが釘を刺す。」10/15 19:59
エドリック:
「軟派の君がなんと柔軟性の欠ける発言をしてるんだ。モザイクで見えないからこそ、想像を掻き立てる。これぞ、演出というものさ」10/15 20:12
ナレータ-:
「隣でますますどんな反応をしたらよいか分からなくなっているニコルの肩を叩いて、自分の胸を指差す。ドツケという合図だ。」10/15 20:13
エドリック:
「突っ込みのタイミング合わないな。まさか真に受けてるのか? …可愛いな、やっぱり私のニコルだ」10/15 20:13
フレイ:
「ニコル! 突き飛ばせ~。そこでやられてもいいのか?!」10/15 20:57
エドリック:
「ヤられる? 人聞きが悪いな、フレイ。私はいつもニコルを真綿のように優しく包み込んでだなぁ…。こう…」10/15 21:08
ナレータ-:
「ニコルの額に掛ったおくれ毛を持ち上げて、瞼の上にくちづける。唇の温かさが直に神経に伝わった。」10/15 21:08
エドリック:
「…ほら…こうやって、優しくするんだ。紳士の私を勘違いして貰っちゃ困るぞ」10/15 21:08
ニコル:
「エドリック、私の手の方が痛くなってきました。貴方の胸も腫れてるんじゃありませんか?」10/15 21:23
ナレータ-:
「そう言いながら、エドリックのアスコットタイに手をかけシャツの中を覗く。」10/15 21:27
ジーク:
「モザイクだろうと警告音だろうと、どんどん使えばいいさ。このユーモアが分からなければ紳士とは言いがたい。」10/15 21:29
ナレータ-:
「人を煽るだけ煽っておきながら自分は高みの見物を決め込んでいるのか、表情一つ変えないジーク。」10/15 21:32
ニコル:
「ちょっと貴方は黙ってて下さい、ジーク。エドリック...こんなに胸が赤くなって...すみません。私がいけないんです。皆の言葉を真に受けて...」10/15 21:36
ナレータ-:
「ニコルの細く白い指先が少し赤くなっているエドリックの胸の中央を優しくなぞっていく。」10/15 21:48
エドリック:
「…ほんとだ。胸が腫れてる…。いやん、ニコル。アタシの豊満な胸を触らないで~。感じちゃうじゃないのぉ。ん、もうぉお~」10/15 21:50
効果音:
「コホン(エドリックの咳払い)」10/15 21:50
エドリック:
「いや、君は悪くない。悪いのはみんな私だ。君は何も気にする事はないぞ、ニコル」10/15 21:51
フレイ:
「まったくだ。これじゃ優勝はありえないな…。…うん、笑えないこともないけどな、エドリック」10/15 21:54
エドリック:
「君は外野のくせに批評家気取りだなぁ、フレイ。文句ばかり言ってないで、自分でやってみたらどうだ? …どうせ、相方がいないんだろうがな、八方美人」10/15 22:03
フレイ:
「残念だな、くじ引きに当たらなかったのさ。というわけで、ニコルの景品を当てにしているんだ。がんばってくれよ、お二人さん」10/15 22:22
ナレータ-:
「ひらひらふわひわと金髪を靡かせてフレイが笑った。」10/15 22:23
アレク:
「僕、景虎君呼んで来ようか?フレイ。くじ引き位なんとかなるんだろ?ホントは。」10/15 22:25
ナレータ-:
「言うが早いか、既に椅子から立ち上がり後ろのドアから理事長室に向かって猛ダッシュで走り出して行った。」10/15 22:26
エドリック:
「そうだよ。さっきから言ってる景品ってなんだ、フレイ? それにくじ引きも知らない。だいたい、私はいきなりこの舞台の上に連れて来られてだなぁ…。誰かきちんと説明してれ」10/15 22:28
ニコル:
「そうですよ。フレイ。エドリック、これ以上貴方をどつきこつき倒すのは、私の良心が許しません。」10/15 22:34
エドリック:
「いや、ド突くのは構わない。君になら何をされたっていいよ、ニコル。…だけど、生徒会長の私が知らない事を何故フレイが把握しているのかが知りたい。それに、もしエスコート部が主催なら、君が出られない事などないだろう?」10/15 22:39
ジーク:
「観念した方が良さそうだな。金髪王子。そのふわふわの金髪はきっと舞台の方が映えると私は思うよ。」10/15 22:46
ナレータ-:
「その頃、理事長室のドアの前では...」10/15 22:48
効果音:
「バンッ!」10/15 22:48
アレク:
「景虎君!ホールの舞台で大変な事が起きてる!すぐに僕と一緒に来て!」10/15 22:49
景虎:
「GD…。一体、何だ?」10/15 22:51
ジョフロア:
「やあ、アレク。ごきげんよう。どうしたんですか、そんなに慌てて。いったいホールで何が?」10/15 22:54
アレク:
「あっ、ジョフロアも。丁度良かった。2人共とにかく早く来て!」10/15 22:55
ナレータ-:
「怪訝そうに眉をひそめたものの、それでも書類を机に投げて景虎はGDの方へ向かった。」10/15 22:56
フレイ:
「酷いなあ、ジーク。あなただって、可愛い子は千尋の谷に突き落とせ、でしょ?」10/15 22:58
ナレータ-:
「前の座席の背もたれに両腕と顎を乗せてフレイが笑う。」10/15 22:58
ジーク:
「余興は楽しんだモン勝ちさ、フレイ。もうすぐ、あのしかめっ面も来ることだしね。君は彼を舞台で待ってた方が良くないかい?拍手は惜しまないよ。」10/15 23:04
エドリック:
「そうだよ、フレイ。タマついてんだろ? 往生際が悪いぞ」10/15 23:08
ナレータ-:
「エドリックも、いささかうんざりした様に、肩をすくめる。」10/15 23:08
フレイ:
「冗談。あいつに突っ込まれたら、舞台の袖まで飛んじゃうよ(笑) あなたとアレクで仮面漫才ってのもありそうなんだけど…。理事長は美形が好きだからね」10/15 23:10
エドリック:
「さっきから理事長理事長って、私はあの好色おばさんはちょっと苦手だな…。これは彼女が主催なのか? それなら、君が一番のお気に入りだろうが、君が出ろ。君が」10/15 23:13
ナレータ-:
「エドリックは、全く歯に衣を着せない。それは、周りがはらはらするほどに。」10/15 23:15
フレイ:
「あたり。彼女が主催さ。残念だね、エドリック。彼女は君がお気に入りなんだ。最初から君の出演決定なわけ。で、相手をわざわざうちからニコルを出してやったんだぜ。もちろんジークの許可付さ」10/15 23:18
ナレータ-:
「ね、というようにフレイはジークにウインクした。」10/15 23:19
ジーク:
「ノーコメントだ」10/15 23:22
エドリック:
「嘘つくなよ、理事長の犬め。おおかた君が取り入ったんだろう? 自分が晒し者になりたくないばっかりに…」10/15 23:23
ニコル:
「そういう事でしたか....エドリック、一旦我々は舞台を降りましょう。前の座席に座ってて下さい。その間、私は布を冷やして来ます。」10/15 23:25
ナレータ-:
「キッっと視線を中央の2人に投げつけ、ニコルは舞台の袖から外に出て行こうとした、が、そこでGDとそれに続く人物2人とばったりはち合う。」10/15 23:26
エドリック:
「ありがとう、ニコル。そして、この貸しはいつか返してもらうからな。覚えておけ、フレイ」10/15 23:26
ナレータ-:
「エドリックは、大袈裟に肩で溜め息をつくと、舞台を駆け降りて、最後列の席に深々と座った。そして、長い脚を前の座席の背にどかんと乗せる。」10/15 23:30
アレク:
「あれ...ニコル、どうしちゃったの?もう漫才は終わり?フレイは?」10/15 23:34
ジーク:
「さて、誰がこの場を収拾するのかな?」10/15 23:34
フレイ:
「おや、残~念。引っ込み思案のニコルにいい機会だと思ったんだけれどな。いかにもやりそうじゃないことって勇気がいるだろうけど、君が一緒なら心強いだろうし。」10/15 23:35
ナレータ-:
「エドリックの傍に歩み寄ってイスの背に軽く腰掛けたフレイがかがみこんで口を尖らせる。」10/15 23:36
フレイ:
「ニコルは変わってきたよ、エド。はにかむ笑顔が本当に素敵だ。だろ? ドンファン」10/15 23:37
ナレータ-:
「パンと勢いよくフレイが裏手でエドリックの赤くなった胸にツッコミを入れた。」10/15 23:38
エドリック:
「うるさい。猫なで声を出すな。ニコルなら、いくらでも私が華々しい所に連れ出してやる。英国の女王の前にだってな。…だが、君の姦計に乗るのはまっぴらだ」10/15 23:41
ナレータ-:
「エドリックが、胸を押さえてうずくまった。」10/15 23:41
エドリック:
「…くそ…いてえ。馬鹿力が…」10/15 23:42
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